楽しみな事

23年働いた場所でみんなと一緒に仕事をするのもあと、7日か。

 

2度と一緒に働きたくないし

まだ、会社から離れるわけではないから

顔を見る事もあったり

会議で会う事もあったりするけど

 

付き合いで食事をしたりすることは

格段に減った。

 

自分にこれは仕事だと言い聞かせて

自分から誘ってコミュニケーションをとるために

一緒に食事に行ったりすることは

もうない。

ご機嫌をうかがうことも、ない。

 

顔を見に行く事もなくなった。

 

無理していたあの頃よりも

ずいぶんストレスは減った。

 

やりたくない事、気が乗らないことは

もうしない。

最後の日まで適当に過ごして

心を穏やかに保つことだけは精一杯やる。

 

会社を買い取ってくれる人が決まったら

もう2度と会いたくない顔はいくつもある。

 

そうなれば、きっと私は誰とも会うことはないだろう。

いったい、いつから、こんなふうに思っていたのだろうか。

それほど自分を痛めつけ、ズタズタだったのだ。

 

きっと気がついた今が

ちょうどいい頃合いだったのだろう。

気がついてしまったら、自分を痛めつけることはできない。

 

最後になるときも、きっと私は

さよならも言わずにあっさりと去るのだろう。

 

みんなと一緒に働く最後の日を

カウントするたびに

嬉しくてワクワクしてくる。

 

なんの未練もない。少しだけ

ざまあみろ。

という、いやらしい気持ちが私をウキウキさせる。

 

決して被害者だったわけではないはずなのに。

 

思い出したくもない顔がいくつもある場所なんて

もういらない。