朝から、電話があった。
回りくどい。はっきり言わない。
けっきょく、会おうという言葉。
断れなかった。
出かけることになったけど、しばらくして
夜まで一緒にいられないけどいいですか。
日をあらためますか?
なんだそれ。
ホテル行って、ばたばたして
そのあと、さっさと最寄りの駅でおろされる。
決まっている。
やめておきます。
と、返事した後、心底、
ああ、行かなくてよくしてくれた。
ありがとうございます。お盆だからな。
と、ほっとした。以前なら、ちょっとした時間でも
会いたかったし、傷つくのがわかっていても
自分の時間を犠牲にしてまでも
会いに行っていただろう。
もう、そんなことはしない。
もう、誘われないと思っていたけど
まだ、私をつないでおくつもりなんだ。
私が意味深なことを言ってあの人を
とても怒らせてから
何を思っているのか、電話や、おはようの
ラインを送ってくるようになってきた。
別の人にも同じことをしてるんだろうな。
と、必ず思うのが、嫌だ。
会えないようにしてくれて、ありがとう・・・