愛しい時間

昔、子供の頃、私は今でいう

不思議ちゃんだった。

 

こっちの言葉では、

変な子ちゃん。

 

小学生の頃、一回だけだけど

ちっさいおっちゃんもみたし

大人になってからも、この世のものではない

妖怪、妖精の類のものを見た。

 

その頃の私は

父が、なくなり、離婚もして、毎日仕事で夜遅く、

母と、幼い息子を2人っきりにしていて

母は、鍵をかけない田舎の人で

2人で置いておくことが心配でならなかった。

なんとしても、自分が1人で守らないといけないと思って生きていた。

 

私はいつも、ヒリヒリしていた。

それが、引き寄せたものだったと判明した。

 

とても、怖かったけど、見てしまったそれが

何者だったかわかり、なぜ、それを見てしまったのかわかり、なんとも言えない気持ちになった。

 

嬉しいとも違う、安心とも違う、なんだろう。

それは、たぶん

 

その時の自分をとても、愛しく感じた気持ち。

必死だった。いっぱいいっぱいだった。

しんどい以外、何もなかった。

死んでしまいたいとも思っていた。

 

そんな時代のことを思い出して

その時の自分に言ってあげたい。

 

本当によく頑張ったね。乗り越えたね。

息子は寂しかったかもしれない。でも、みんなのおかげで、ちゃんと自立した子になった。

ありがとう。

 

そんなことがわかったり、思い出したり。