二つの時間

本当は今頃、年下君と2か月半ぶりに
会えるはずだった。

それが叶わなくなって、仕事を入れた。

わたしと共に働いてきた仲間との会食。

もし、予定どおり、年下君に会えていたら
今日の時間は、私にはなかった。

私にとってはあくまでも、仕事ではあるが
人を繋ぐ大切な仕事でもある。

準備をしてくれた人がいて、美味しいものを食べ
みんな、仕事とはいえ、喜んでいたように思う。

プライベートを大切にしたいけど
それは、私には許されないのかもしれない。

私にとって仕事は自分の全てなのだろう。
年下君にとってもそうなのだろう。

仕事と、家庭。私の順位はかなり、下。
今日会えなかったのは、
今日のもうひとつの時間を私がやらなければいけなかったから。
かもしれない。