教養

大人になってから仕事を通しての友達が

できるなんて、思ってもなかった。

 

彼女は、私よりも、少し年下で

経営をしている。

 

私とは違い、技術畑ではなく、

もともと一流企業のOLを経験しており

頭脳明晰、英語もペラペラ。

 

仕事仲間としては周りにはいないタイプ。

おなじ組織に所属しており、男性が多い中でも、

彼女は異色の存在ということもあり、憧れの的。

 

私は、彼女にあこがれる。

 

お高く留まることなく、誰にでもフランクで

お酒にも強く、とても明るい。

そして、言えるところでは、本音も言うし、

毒も吐く。

 

頭がいいから、会話も、楽しく、具体的な仕事の話を

誰とでも、対等にできる彼女みたいに

私もなりたいと思う。

 

モテるけど、浮つかない。

一度だけ、恋心があることを、打ち明けられたことがあって

驚いた。

その相手は、とにかく仕事ができる、切れ者

天才肌の経営者。

 

その、憧れの人から、誘われた。

彼女の心は揺れた。でも、誘いには乗らなかった。

彼女には、家庭があるから。もちろん、相手にも。

 

そういうところが、素敵だと思う。

やっぱり彼女のように、なりたいと思うところでもある。

 

彼女は、教養を身にまとっている。

私とは、まったく違うタイプだし、

私は気が強くて、やんちゃなタイプだと思われているようだ。

 

二人でいることが今まで多かったから

男性は、彼女にあこがれ、私は、2番目。

という認識をしている。

 

二人によって来る男性は種類が違うのも、感じる。

 

きちんとした人は(そう見えるだけ)彼女にあこがれ

私にちょっかいを出してくる人は

そういう人ではない。

 

私には私の良さがあるし、彼女と比べるようなことは

しないけど、

自分にも、もっと教養があったらなとは思う。