思い出

一緒にいったことのある、駅、場所、、、

色んな場面で一人でいるときにふと、思い出す。

この忘れっぽい私が、ほぼ全て覚えている。
そんなに、色んなところへ連れていってもらったわけではないし

一緒に過ごした回数がそんなに、多いわけでもない。
数えられるぐらい。

いつも、私は緊張していたし
夢と、現実をさ迷っていて、ふわふわしていて
よくわからない状況だった。

想像する。ここへもあの子と、来たんだろうか。
あの子とは、私と違うちゃんとしたデートをしているのだろうか。

わたしは、したいときだけ声をかけられ呼び出されるだけの、存在だったのだろう。

あの人とのことは、思い出もいらない。

全て忘れてしまいたいし、私の人生のなかから、
まるでなかったことのように、
きれいに忘れてしまいたい。

あんなに、幸せだったことも、確かにあったけど
自分をあんなに、粗末に扱われたという事実を
消してしまいたい。

少しは愛されていた時期もあったのだろうか。

手に入れて、思い通りになったら、もう
あとは、壊れたらすてるだけ。

あの人の心にも残らないのだろう。

私は、あの人が言う通りに、
あの人を癒したかった。

さよならは言わないけど、もう、さよなら。