火葬場

ウサギを火葬場でお世話になるために

隣町の役場へ行った。

 

初めて行ったそこは

みんな死んだような顔をしていた。

びっくりした。

 

市役所や役場というところは

一生懸命働いている方には申し訳ないが

私にはいいイメージが全くない。

 

働いている人に覇気がない。

働くということに対して、私の考えとは違う人が多いのだろう。

 

みんながそうではないとは思うけど

私が暮らす田舎の公務員はそういう雰囲気を醸し出している人が多い。

 

今日行ったそこは、まさにそういう空気だった。

建物は、その中で働く人がその建物の空気を作る。

 

みんな、死んだような顔をしていた。

少し、怖い。寒々としていた。

ここにいたら自分も、なにか変な物をもらってしまいそうで。

 

火葬場の場所はとても分かりにくい。

近隣の住民が看板を立てることを嫌がるのだそうだ。少し迷った。

 

火葬場で働くおじさん二人は地元の方で、

一緒に行った母も知っている人だったようで

感じの良い方々だった。

 

大切な家族が最後の場所で嫌な気持ちにならなくて良かった。

お骨は持って帰らないと申請したので

 

後はよろしくお願いします。といって

帰ってきた。

 

あの子はまだ、家にいるのだろうか。

よく食べる子だったから餌もおやつもたくさん入れた。

 

寒がりだったから、私が使っていた柔らかいタオルを掛けて

可愛がってもらったみんなにお花も入れてもらって

あの子は旅立った。

 

この後ゆっくり過ごそう。