余計なこと

浴衣を着て出かけることになっていた。

台風の影響があるみたいで

けっきょくその企画は無くなったのだけれど。

 

浴衣に合わせる帯や小物などの準備も整っていた。

 

唯一、バックだけが母が気に入っていなかった。

 

たまたま、出かけた先で、普段使いのカゴのバッグを

自分用に買ってきた。

 

それを私に見せて

これ、どう?ときくから

 

今から秋になっていくというのに、カゴか、、、

 

と思いながらも、いいんじゃない。と、答えた。

じつは、あの浴衣に合うかどうかわからないけど

もう少し小さめのがあって

もし、この感じが気に入ったのなら、買ってきてあげようか?

と言われたので、いらない。と答えた。

 

私はこだわりがあるし、いらもないものは、増やしたくないのだ。

 

しばらく静かだと思っていたら、

いらないと言ったバッグをわざわざ買いに行っていたようで

 

買ってあげたかったから。

と、見せられた。

 

ものすごく嫌な気持ちになった。

私は性格が悪いのか、優しくないのか

 

母の気持ちはわかっていても、こういう行動をすることに

ありがとう。

と、言えないし言いたくもない。

 

いらない。と、言っているのだ。

いつも、そうだ。こういう行動には

いつもいつも、いらつかされる。

 

ありがとう。と、嫌な気持ちのまま、行ってしまったら

私が喜んでいるとおもって、同じことをするだろう。

 

いらないものはいらないし、

してほしくないことは、してほしくない。

 

私が悪いのだろうか。

きっと、さらっと流して、うれしくもないけど

 

ありがとう。と言っておけば、丸く収まるものを。

 

いらないものをもらいたくない。