家出

私は、自分の服の洗濯は絶対に自分でやりたい性格で

それだけは、譲れない事柄。

誰にだって、大切にしていることがあるだろう。

 

同居の母は、私の大切にしている服を勝手に洗濯し

乾燥機にまで入れて

台無しにされたことも、何度もあって

いつもそのことで、母とは、口論になってきた。

 

今週、ずっと、外泊続きで、金曜日にまとめて、洗う計画で

いつもの、私専用のかごに服を入れておいた。

 

木曜日、疲れて自宅に帰ってきたら、

私の服が、また、勝手に洗われ乾燥機にいれて

乾かしたのち、たたんでおかれていた。

今一番お気に入りの服が少し、ちじんでいた。

 

またやられた!!油断も隙も無い。

疲れていたのもあり、頭に血が上った。

母は、いつものごとく、泣きながら、土下座して謝ったが

本当に、悪いことをしたとは思っていないのだ。

私は腹の虫が収まらず、

 

もう一緒に暮らせない!出ていく。

 

と言い放ったら、母が、私が出ていく!

と、夜に、出て行った。

心底、せいせいした。

 

この話をしても、みんな言うことは同じ。

もっと、お母さんに優しくしてあげて。

いいじゃないの。洗濯くらい。

大人げない。

 

あの母と、一緒に暮らしたことがないから、

そんなことが言えるのだ。

 

私のほうが悪者になって、いい年こいた、わがまま娘扱いをされるのがおちだ。

 

子供のころから母は、ずっと自分ファースト。

理不尽に、しかりつけ、反論すると必ず、

ごめんって言えばいいんや!!

相手がしてほしくないことも、自分の都合や

想いだけでやって、してやったんだから、

お礼を言われて当然だ。

 

と思って生きてきている。

もう、それは変わらないだろう。

どんな親であっても、どんな理不尽な目に合っても

子供は、親を、敬わなければいけない。

 

地球上にいる限り、その考えや、思想は、

変えてはいけないかのように。

親を捨てるとまではいかないけれど

親から離れるのも、悪のように思われる。

 

母が出て行ったその夜は、一回も起きずに、ぐっすりと眠れた。

次の日、連絡がついて、荷物を取りに帰る。という。

 

戻ってきた母の顔も見たくもないし、

元気で暮らしていけるのなら、ずっと帰ってこなくてもよい。

 

 

本気でそう思っている私は、

世間では、冷血な、娘に違いないけれど

母が、しばらくして、帰ってきたら、今度は

私が、セカンドハウスを持とうと考えている。

 

洗濯のことはきっかけでしかない。

つもりつもったストレスや、しがらみは

今に始まったことではなく、昔からの積み重ねで

 

日々、落ち着くはずの家が、

落ち着かない空間である以上、捨ててもよいではないか。

 

親子の関係も、見直すべき時が来たのだ。

家では、静かに過ごしたいものだ。

 

カウンセラーが必要かも。