昨日のこと

泊まるつもりはなかった。

みんなと別れて、あの人と二人になった。

 

部屋に、来てほしそうだった。

今までのような、高ぶった感情はなかった。

 

帰ります。と言えなくて、部屋まで行ってしまった。

 

さみしいのですか?

 

と聞いてみた。

さみしいと認めたらさみしくなるから

みとめない。

 

というような返事が返ってきた。

さみしいのだろう。

 

あの人は、沢山詰まっているのに、

どこか空っぽ。

それも伝えておいた。

 

あなたは、私を好きじゃない。

誰のことも好きじゃない。

それも伝えておいた。

 

結局、体は求められるままに。

 

でも、もう、心は戻らない。