出張日記

チェックインしてみたら彼の部屋は

同じ階の何部屋か先。

仲間たちはみんなほとんどその階で、隣の部屋は

2人女性のうちのもうひとり。

 

壁は薄く隣の部屋の電話で喋る声が聞こえる。

 

慎重な彼は、今回は会わない選択をするかもと

思ったりしていた。

 

でもまあ、それもありかと、

期待はしていなかったので彼の判断に

委ねることにした。

 

23時ごろ、彼の部屋に別の仲間が来るという。

これはもう、今回は逢瀬はなしだなと

思っていたら

 

寝ないで待ってて!

 

とラインが来た。

私はとても疲れていて眠くて、もしかしたら

寝てしまうかもしれないなと思いながら

待っていた。

 

12:30ごろ

 

終わった!

シャワーしたら行くね!

 

と、案外早くお開きになったようで

すぐに来てくれた。

 

隣の部屋に知られては行けない。

絶対バレてはいけない。

 

そういう状況に、私は燃えない。

朝早く、彼は自分の部屋に戻っていった。

 

外は土砂降り。

他の仲間たちと会うこともなく、駅に向かって

一駅だけ一緒に乗った。

 

いつも、別れる時はあっさりと。

彼はとてもクールだ。